2022年3月に危険物甲種を適当に受けたら受かってしまいました。化学科に所属しているので受験資格もあり、実際に実験など手を動かして触った危険物もたくさんあります。
今回から危険物の乙1〜乙6の代表的なものを解説していこうかなと思います。
第一回目は危険物乙1の範囲、酸化性固体について解説していこうかなと思います。また、勉強で使えるというより化学的に原理解説していきますので、暗記だけで乗り切るぜ!って方には刺さらないかもしれません。
酸化性固体は危険なの?
まずは危険物といえど本当に危険なのか?についてですね。
酸化性固体は多量でなければ、爆発したり、体がドロドロになったりすることはありません。安全です。
一番身近な酸化性固体はマッチの頭です。赤色の擦ったら火が出るやつです。確かにいっぱい集めたら危なそうですけど少量ならなんとかなりそうですよね。
しかも、酸化性固体は大体のものは、大量の水で消化してOKです。なんてわかりやすい消化方法なのでしょうか。
しかも分解温度、反応温度が異様に高いです。200℃以上で分解とか400℃で爆発的に反応とかです。そんな温度になるまで放置しませんよね。保管してあるところで火事になったらマジでやばいですけど、、、
なぜ危険物に登録されているのか
酸化性固体がなぜ危険視されているのか。それは、燃えやすいものと一緒にすると爆発的に反応したり、水に触れたら高温になって反応する奴がいるからです。
酸化性固体は構造の中に酸素を持ちます。その酸素が高温や摩擦などで分解し、付近に燃えやすい木材などがあれば簡単に引火して大火事になります。そして先ほども構造内に酸素があると言いました。この酸素たちが高温によってより分解、発生してさらに炎上が強くなっていきます。
また、アルカリ金属酸化物は水と反応します。酸化性固体はほどんどの場合、多量の水で消化可能ですがアルカリ金属酸化物は違います。
そもそも、アルカリ金属は反応性が鬼高いことで有名です。アルカリ金属とは周期表の一番左の縦列のことです。アルカリ金属は乙3の禁水性物質でも登場します。
アルカリ金属酸化物は、水と反応して高温になる性質を持っています。こいつらに水をかけるとより危ないことになるので注意しましょう。
取り扱い方
第一類危険物、酸化性固体を取り扱う際に気をつけたいことは多量に扱わないということです。
マッチの頭を代表に大量に集めたら超危険でも少量ならまだ安全みたいなものです。少量を丁寧に扱えば大丈夫でしょう。もし火が出たら大量の水をかければなんとかなります。
あとは燃えやすいものと一緒に置かないとかですかね。熱分解して酸素を出す酸化性固体。燃焼剤として非常に優秀です。火事にはならないようにしましょう。
まとめ
今回は危険物試験勉強用というよりは、実際に使うときにどう使うのか解説しています。
参考にならないかもしれませんが化学科の適当な意見ですので過信はしないように。今から危険物を取る人、頑張ってください。
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